税理士と税務署の違いを上手に説明する方法はないでしょうか?

 

こんにちは。

江東区亀戸の税理士・行政書士の大島崇史です。

 

休み明けの月曜日、いつも通り仕事をしていると急に電話が鳴った。

「お宅はどこら辺にあるの?」

とりあえず江東区亀戸の駅前に事務所があることを伝え、相談内容を聞いてみると

「実は主人が亡くなって・・・」

相続税の相談のようだ。しかし、続けざまに電話口から伝えられた言葉に違和感を覚える。

「年金事務所に行ったら、そちらに相談してと言われたので・・・」

当事務所では年金事務所に広告も出していなければ、社会保険労務士の資格を持っているわけでもない。

そのため年金事務所が私の事務所を紹介するとは考えられない。

もしかしてと思い、私が「もしかして税務署を紹介されたのでは」と尋ねてみると、

「お宅と税務署は違うの?」

そう言われるとなかなか上手い説明が思いつかず、とりあえず税務署の場所を説明しました。

 

皆さんならどう説明しますか?

もちろん、税理士がどんな仕事をしている人なのかがわかっていれば、

税理士事務所と税務署の違いは分かると思うのですが、

そもそも税理士って何なのかを知らない人に税理士事務所と税務署の違いを説明するのは難しいのです。

「税務署は税金の申告書を提出する場所、税理士事務所は税金の申告書を作成してくれる場所」

こういった説明もできるかもしれませんが、簡単な申告書であれば税務署で教えてもらいながら作成することも可能です。

だからといって

「税務署は無料で税金の相談してくれるところ、税理士は有料」

という説明も間違っています。当事務所では初回相談料は無料です。

 

では、別の業種に例えてみたらどうでしょうか

「入学試験でいうところの学校側が税務署、予備校が税理士事務所」

これでは税務署でも簡単な相談を受けてくれる点で違いますね。

「運転免許でいうところの免許試験場が税務署、自動車教習所が税理士事務所」

あながち間違っていない例えですが、少しわかりづらい・・・。

 

基本的に税金について不明点があれば税務署に行くのが良いと思います。

ただし、納付する税額や還付される税額が出るのであれば税理士事務所に相談しましょう。

なぜなら税務署は「納付税額を少しでも少なくしよう」とか「還付税額をなるべく多くしよう」なんて思っていません。

適正な申告書さえ提出してもらえればそれで構わないというのが税務署の考え方です。

また、よく勘違いをされるのは、税務署で教えてもらって作成した申告書に間違いがあっても、その責任を税務署が負うことは基本的にありえません。

「○月○日に○○税務署の○○さんという人に教えられてこのように処理したのです」

と説明しても、原則として税務署に責任はないのです。

私が知っている例でいれば、しっかりと帳簿の作成・保存がされているのにもかかわらず、

税務署からは青色申告についての説明がされず、年間97,500円も税金を損していたことがわかったケースもあります。

 

 

一方、税理士事務所は基本的に「納付税額を少しでも少なくしよう」、「還付税額をなるべく多くしよう」と考えながら申告書を作成します。

なぜならば、お客様からクレーム、ひどい場合には損害賠償される可能性もあるためです。

ただし、税理士事務所に申告書の作成を依頼すると有料ですので、税金が少額の場合には税務署にご相談された方が費用対効果的にはよいと思います。

 

そんなわけで、税務署と税理士事務所を簡潔に説明するのであれば

「税務署は税金の申告書を提出する場所で、税金の質問や申告書の作成方法を無料で教えてくれるところ」

「税理士事務所は払う税金がなるべく少ない(還付される税金がなるべく多い)税金の申告書を有料で作成してくれる場所」

といったところでしょうか。

 

ふと思うと、生涯税理士や税務署と全く関わらない方もいるのだと思いました。

私自身「生涯税金に関わらない人はほとんどいない」と思っていたのですが、

年末調整を受けているサラリーマンや専業主婦の方で、相続税がかからない人は、税金は払っていたとしても税理士や税務署と関わらないこともあるのです。

 

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