おはようございます。
江東区亀戸の税理士、大島崇史です。

先日、こんな記事を見つけました

「遺産を一人に集中して相続した場合でも、法定相続分に応じた債務を負担しなければならない」

ちょっとわかりづらいので、ゆっくり説明したいと思います。

相続関係の説明をするには、やはりサザエさん一家がわかりやすいです。

たとえば、波平さんが亡くなってしまったとします。つまり、被相続人です。

相続人は、フネ・サザエ・カツオ・ワカメの3名

法定相続分(法律上の相続割合)は

フネは1/2、残り3名は1/6ずつです。

相続財産は、あの自宅8,000万円ロ-ン6,000万円だったとしましょう。

4名の話し合いの結果、自宅とロ-ンのすべてをカツオが相続することにしました。

しかし、カツオは自宅を売り払い、売却代金を使って遊び呆けていました。

もちろん、友人のナカジマや花沢さんたちと一緒に・・・

一年後、カツオの手元には6,000万円のロ-ンだけが残ってしまいました。

そして、カツオは夜逃げします・・・

しばらくすると、フネ宛てに銀行から電話が

3,000万円の返済をお願いします!!!

フネは借りた覚えのない借金の返済を要求され驚きますが、

その後サザエ・ワカメにも1,000万円ずつ返済するように連絡が来ました。

銀行側としては、「カツオが夜逃げしたとしても

6,000万円のうち法定相続分に応じた債務は負担しなければならない」とのことでした。

「こんなのあり?」と思われるかもしれませんが、

銀行の言っていることは間違っていません。

もし、カツオが夜逃げして借金がチャラになるとすれば、

「最初から自宅はフネが相続し、ロ-ンはカツオが相続する」という方法が可能となり、

銀行さんとしては困ってしまいます。

もちろん、カツオがしっかりとロ-ンを返してくれればいいのですが・・・

また、カツオが夜逃げするまでは、フネ・サザエ・ワカメに請求が来ることはありません。

やはり、原則として相続したカツオが債務者であり、

カツオから返済ができなくなった場合に限り、他の相続人に請求できます。

では、フネ・サザエ・ワカメは何も相続していないのに

ロ-ンだけ請求がきてしまうのはかわいそうですね。

そんな時「相続放棄」というものがあります。

相続人である権利そのものを放棄してしまうのです。

すこし難しい話しなので今回はこのあたりで